ロータリートランペットを持っていると左手の指が痛いというのはどうしたらよいか?という質問をよく受けます。楽器の持ち方について説明しましょう。
基本的な持ち方の代表例を2つ上に並べました。左側はウィーンの多くのプロ奏者がしている楽器の持ち方、右側はドイツのプロ奏者に多い持ち方です。どちらが良いかは個人の好みですから気にしなくても大丈夫です。
両方とも指かけにかけている、薬指もしくは小指が痛くなる方が多いのが現状です。日本人の手は外国人の手に比べて、小さい方が多いため、他に良い方法はないでしょうか?
まず、上の2枚の写真は薬指を指かけにかけたもち方です。見てお分かり頂けますが親指を第3トリガーにかけないようにして持ちます。私はいつもこの持ち方で必要なときのみ親指を伸ばして第3トリガーを使います。
こちらは小指をかけた状態での持ち方です。
ロータリートランペットのマイスター(Meister 国家資格を持った製作者)はドイツの中でも一般の人よりも手がかなり大きく、あまりこの辛さが残念ながら分からないようです。私が個人的に知っているマイスターには日本人の手の大きさについて伝えていますから、将来的には改善されるかもしれません。
すでに説明しましたが、指の痛みが全く無くなるかどうかは個人差もあります。慣れる事も大事ですので、より多くの機会でロータリートランペットを使って頂ければと思います。
次に右手の状態です。
右手の指の先で押しましょう!よくピストントランペットで指のおなかで押す人を見かけますが、ロータリートランペットではその押し方ではすばやくロータリーを動かすことが出来ません。また、親指は右の写真のようにするほうが効率よく指が動かせます。
楽器の持ち方は姿勢にも影響が出てきますから、正しくないと演奏にも影響が出ます。最初は慣れないかもしれませんが、正しい持ち方を心がけて下さい。
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