株式会社 ジャパンロータリートランペットセンター
[略称  JRTC]

ロータリートランペットを中心としたトランペット、金管楽器
輸入取扱いWEB専門店
Since 2004-09-01

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ロータリートランペットガイド

中級編

 ロータリートランペットはどんな曲で使うの?
オクターブ・キィ、トリガーって何?
楽器を選定する意味は?
ロータリートランペット用のマウスピースの選び方は?(2009年11月改訂)
ロータリートランペットにはどのようなメーカーごとの特徴があるの?
B管、C管で同じタイプを選ぶべきですか、それとも違うタイプを選ぶべきですか?
ピストントランペットからの持ち替えを楽にするには?
タンギングはロータリートランペットとピストンで違いがありますか?

ロータリートランペットはどんな曲で使うの?

中級者編としましたが、この質問にみなさんはどのような曲を思い浮かべますか?少し詳しい方ならば、”オーケストラのドイツ・ウィーンもの”と言った答えが聞こえてきそうです。初級者編から続けて呼んでいただいている方には”ドイツ・ウィーンものって?”と思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?そのあたりからご説明しましょう。

ドイツ・ウィーンもの”という意味はドイツやウィーンで活躍した作曲家の作品を表します。分かりやすいのは”ジャジャジャーン”で有名なベートーヴェンの交響曲第5番 運命 ですね。ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンの古典派の作曲家にはじまり、シューベルト・シューマンなどのロマン派、ワーグナー・ブルックナー・マーラー・R.シュトラウス・ヒンデミットなどの後期ロマン派から近代にかけての作曲家、今上げるとほとんど有名な作曲家の作品はロータリートランペットで吹くほうが良い作品とされています。ヨハン・シュトラウスなどのワルツ、ポルカの作曲家も忘れてはいけませんね!もちろん、人の好みもありますから一概に決め付けるわけにはいきませんが多数意見であることには間違いありません。

最初に”オーケストラのドイツ・ウィーンもの”と述べましたが、私個人の意見としてはオーケストラ以外でも大いに使うべきだと思います。近年、吹奏楽の世界でもヒンデミットの吹奏楽オリジナル作品や、R.シュトラウスの作品をアレンジして演奏されています。そのような作品にも使われるべきだと思いますし、ソロアンサンブルでもドイツの作曲家の作品などはロータリートランペットを大いに使うべきだと考えます。後期ロマン派以降の作曲家が活動していた時代の彼らの周りにあったトランペットの音はロータリートランペットであったはずです。ソロや吹奏楽はピストントランペットで吹くという考え方が主流である現在では、個性や他の団体との違いを出すためにも積極的に使うべきだと考えます。

実際に元ウィーン・フィル首席奏者のH.ガンシュ氏などはソロ・アンサンブルなどで彼の仲間たちとロータリートランペットを使った素晴らしい演奏を聞かせてくれています。CDもありますし、毎年来日していますので機会があれば是非その違いを聞いていただきたいですね。

実際に具体的な作品を上げていると切りがありませんからもし、この文章を読んでくださった方々で自分が演奏する曲についてどちらの楽器を選択するのが良いのか悩んでいる方はメールにてご連絡下さい。お役に立てる情報をお伝えできると思います。

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 オクターブ・キィ、トリガーって何?

オクターブ・キィはロータリートランペットのチューニング管についているキィのことを指します。ドイツ語ではオクターブクラッぺと言います。(Klappeは”蓋”という意味もあります。)

上の写真では全部で4本キィがついているのがお分かりですか?実際にはどんな役目があるのでしょうか?
オクターブ・キィは書いて字のごとくオクターブ高い音をより出しやすくするためのものです。キィを押しながら音を出すと外れにくくなります。高い音をより正確に外さず吹くことが出来、ピアノなどの小さい音量で吹くときに非常に役立ちます。

上のオクターブ・キィを説明します。
、1番はHi-Cキィ、2番はHi-A キィ、3番はHi-B♭キィ(ウォーターキィ)、4番はHi-B(H) キィです。実際にどの音で使うかは下記のPDFファイルを開いてご覧下さい。

オクターヴ・キィ 運指表
(PDFファイル) 

次にトリガーについてです。トリガーはロータリートランペットだけではなく、ピストントランペットにも付いています。ドイツ語ではドゥルッカーと言います。(Drückerは元来”押すもの”と言う意味で、はば広く使われる言葉です。)

上の写真の青い矢印がトリガーです。トリガーは音程を補正するために使われます。左側の矢印を押すと右の矢印の方向に第3スライドが動いて伸び、音程を低くすることが出来ます。五線すぐ下のCis,Dの音程を正しくすること出来ます。

上記の楽器はLechner製のもので第3スライドのトリガーだけですが、メーカーによっては第1スライドのトリガー、第1,3スライドの両方のトリガーを付ける事も可能です。  

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楽器を選定する意味は?

他店と当店で販売している楽器の違いは選定にあります。なぜ楽器の選定をしなければいけないのでしょうか?

ほとんどの楽器には手作りの部分があります。ロータリートランペットの多くはこの手作りされている部分が非常に多く、そのために同じ設計どおりに作っても僅かな差が生じてしまいます。これは、手作り(ハンドメイド)では必ず起きてしまうことなのですが、その僅かな違いが楽器の良し悪しとなって出てしまいます。マイスター自身も同じように楽器を製作していても、生まれる個体差について理解しています。ある意味では人間が作っているわけですから当たり前のことかもしれません。

また、個人の好みの違いによっても選定は変わってきます。軽めな楽器を好む人がいれば、重めな楽器を好む人がいるのは当たり前です。楽器の知識に詳しい奏者はその違いをよく理解できていますから、初めて楽器を買う方はそのような専門家に楽器の選定を依頼することをお薦めします。楽器だけではなく、マウスピースとの相性も大事です。

最近の楽器は年々優れてきてはいますが、やはり選定できるほうが楽器を購入する方には安心なのではないでしょうか?
ジャパンロータリートランペットセンターでは、店長自身がマイスターのもとで選定・調整した楽器を皆様にお届けいたします。メーカーによってはヨーロッパのプレーヤーに選定を依頼することも可能です。皆様のご希望に沿った楽器を販売することをお約束いたします。 
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ロータリートランペット用のマウスピースの選び方は?

今まで一番多く頂いたご質問がマウスピースに関するものでした。当店でも2005年2月の訪欧により多くの情報や、マウスピースが集まりましたのでロータリートランペット用のマウスピース選びについてご説明したいと思います。

当店が扱っているマウスピースは今現在(2023年11月)6社です。各社それぞれ特徴がありますからまずその特徴についてご説明します。

@ Breslmair 当店が一番バリエーションを揃えているメーカーで一体型と3パーツタイプのものがある。一体型のものは G1,G2,G3を代表とするマウスピースで近年は、新モデル・バリエーションが増えてきている。3パーツタイプは、文字通り3パーツ(リム、カップ、スロート)に分かれ、様々な状況(例えば、B管、C管によってスロートだけを変えて音程や吹奏感を良くする等)に対応しやすい。

A W.Chr.Schmidt 旧東ドイツにあってロータリートランペット用のマウスピースを中心に何代にもわたって作り続けているメーカー。SolistモデルとGermanyMasterモデルの2種類を当店では取り扱っている。他にFAHモデル(Heckel用のマウスピース)もあるが当店では今現在取り扱っていない。GermanyMasterモデルは日本人になじみの深いBach社のマウスピースのリムを基本として作られており、ピストントランペットの持ち替えが多い方には使いやすい。

B Schantl 日本では残念ながらまだ無名のメーカー。オーストリア、シュタイヤーマルクト州にあり一体型とBreslmairの3パーツタイプのリムを選択できる2種類がある。私自身が使っているお薦めのメーカー。

C Lechner ピッコロトランペット用のものを当店では紹介している。B,C管用などはLechner本人はBreslmairを薦めているためにLechnerオリジナルのマウスピースはピッコロ用の1種類のみ。

D Ankerl ウィーンに工房を構え、ウィンナホルンで有名。昔から金管楽器の修理や改造などを中心に現在まで幅広く対応している。AnkerlオリジナルのマウスピースはModell Prof.Hollerのみだが、往年のHeckel,WindischなどのDresdenタイプの楽器に是非、試していただきたいマウスピース。予約製作でのみ対応しているため非常に数が少ない。
※ 生産終了

E Egger 現在、ナチュラルトランペット、長管トランペット用のマウスピースを主に製作している。19世紀に作られたマウスピースのコピーなども特注で行っている。

F 
Brass Lab.MOMO 2021年春からJRTCオリジナルモデルとして、ピストントランペットと持ち替えがしやすいようにBach 1 1/2C のカップとスロートをベースにして、バックボアとシャンクをロータリートランペット用に調整したモデルを共同開発しました。ロータリートランペット専用マウスピースが苦手な方は是非試して頂きたいマウスピースです。
 
実際のマウスピース選びについてですが、まずリムは通常使っているマウスピースのリムと同じもしくは口に当てて違和感のないものを選択します。出来る限りサイズが同じなものが良く、大きすぎるものや小さすぎるものは調子を崩す原因になります。
 気をつけなければいけないことがあります。各社マウスピースのカタログにはサイズが記されていますが、この数値は各社がそれぞれ独自に計測したもので他社の数値と比較することができません。当店で日本語訳したカタログの数値も各社が発表している数値そのままを記載していますからできれば、Bach社のマウスピースとの比較を参考にしてみてください。
リムが決まったらお持ちの楽器に合わせてカップ、バックボアを選んでいきます。当店で扱っている楽器との相性を例として上げておきます。

メーカー カップ バックボア その他
Weber C管 Breslmair 3パーツタイプ
ST、G2
ST,1,W1 Schantl T7E,T7G
Breslmair Modell Weber
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-W他
Weber B管 Breslmair 3パーツタイプ
ST、G2
ST,1 Schantl T6E,T6G,T4E,T4G
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-W他
Lechner C管 Breslmair
G2、G2L、G2H
W1,1,2,G Schantl T7E,T7G,T5E,T5G
Breslmair Modell Lechner
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-W他
Lechner B管 Breslmair
G1,G2
1,2 Breslmair Modell Lechner
Schantl T4E,T4G
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-W他
Schagerl B,C管 Breslmair
GE48,G1,G2
W1,1,2
(2008年以降の
新モデルより
ショートシャンク)
Breslmair Modell Schagerl
Schagerl Austria G2
Schagerl Apredato
Mod.Hans Gansch
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-D他
Kühn B,C管 Breslmair G1,G2
Schmidt GermanyMaster
2,3,S,B
(ショートシャンク)
Breslmair Modell Kühn
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-D
Willenberg
Es/D管
Breslmair
G2A,G3W
スロート W1,1(Es管)
2,G,3(D管)
(ショートシャンク)
Breslmair Modell Willenberg
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-D
Willenberg
B,C管
Breslmair G2,G2A,G3
Schmidt GermanyMaster
---C(168C,170Cなど)
2,G,3,P
(ショートシャンク)
Breslmair Modell Willenberg
Brass Lab.MOMO
1 1/2C-26-D

※ 2022年1月改訂

上記はあくまでも参考例として選択肢です。。楽器の個体差や奏者の好みで変化するのは当たり前ですから実際に試すことが大切です。私個人の意見ではありますが、音程が良いもの、取りやすいものを選ぶべきです。チェックしなければいけない音程は開放での音程バランスです。
@ 真ん中のソが低いもの
A 下のドが不安定なもの
B 真ん中のドが高いもの
C 5線第4間のミが極端に低いもの
以上の4項目で問題が無いものを選択します。その他の音程が良いものを選ぶのも当然のことですが、すべての音程が良い楽器、マウスピースは無いものと考えてください。楽器も人間が作っていますから完璧なものはありません。

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ロータリートランペットにはどのようなメーカーごとの特徴があるの?

当店では2004年9月の開店以来、少しずつではありますが各メーカーごとにページを設け、楽器をご紹介してきました。また“ウィーンタイプを中心としたロータリートランペットショップ”としていますが、そのほかにどのようなタイプがあるかをここでご紹介いたします。
ウィーンタイプ、ドレスデン(ヘッケル)タイプ、ケルン(モンケ、ベルリン)タイプの3種類を今までご紹介してきましたが、2010年過ぎから新ドイツタイプと呼べるタイプが日本でも紹介されてきました。
※ 2022年1月追記
 
@ ウィーンタイプ
 
もともとはドレスデンタイプから分かれたもので、現在世界で最も主流のタイプ。ウィーンフィルは昔、ドレスデンに工房があったヘッケル社にウィーンフィル用としてクランツが無いものを作らせた。ベルがあまり大きくなく(125〜130mmのものが多い)クランツ(響き止め)がないのはこの流れを引き継いでいるからである。音色は明るく、軽やかなものが多い。また、オクターブキィが最初に付けられたのはこのウィーンタイプである。
 このタイプの楽器には比較的カップ容量が大きく、スロートも太いマウスピースが楽器の特徴を最大限に活かす。代表的なメーカーは、Lechner、Schagerl(ウィーンモデル、Hans Ganschモデル)、Singer-Serie、Votruba、Weber。


ウィーンタイプ(Weber C管)

A ドレスデンタイプ
 
ウィーンタイプでも説明したが、基本はヘッケル社が長い間ドレスデン宮廷歌劇場管弦楽団をはじめとするオーケストラ奏者の要望に答え音色のやわらかい楽器を作り、クランツが付いているものが多い。ウィーンタイプ同様ベルが小さいが音色がよりやわらかく、ウィーンタイプが明るい音色とは違う。代表的なメーカー F.A.Heckel、Windisch、Wagner、R・Kühn(ドレスデンタイプ)クランツ付、Willenberg(ヘッケルモデル)クランツ付。


ドレスデンタイプ(Windisch C管)

B ケルンタイプ
 
これはケルンに工房を構えるモンケ社が有名でウィーン・ドレスデンタイプに比べベルの大きさが特徴。昔からドイツではモンケ社のB管を使うことが伝統であり、ベルリンフィルなどではオーディションでモンケ社のB管が指定されるほどであった。そのためこのタイプはモンケタイプ、ベルリンタイプとも呼ばれる。

このタイプの楽器にはベルが大きいため、太く重厚な音色が特徴で、コントロールしやすくするためにマウスピースは比較的カップ容量が小さいものをお薦めしている。、スロートもピストントランペットよりも太めのものが好ましい。

近年ではKühn、Willenberg、Scherzerr社などがこの大きなベルを持つ楽器をケルンタイプとして作っている。代表的なメーカー Monke、R・Kühn(ベルリンタイプ)、Willenberg(ケルンモデル)。


ケルンタイプ(Kühn C管)

C 新ドイツタイプ
 
見た目にはウィーンタイプと近いのですが、クランツがないドレスデンタイプとも言えます。ウィーンタイプとの違いは、音色や楽器のバランスで、ウィーンタイプは軽めの楽器で明るく柔らかい音色に比べ、新ドイツタイプは現代のドイツのプロ奏者のニーズに合わせて、楽器は重めで太いしっかりした音色が特徴です。マウスピースは、ウィーンタイプは深めのカップがお薦めに対し、新ドイツタイプは浅めのカップの方がバランスが取りやすくお薦めです。
代表的なメーカー Dowids、R・Kühn(ドレスデンタイプ)クランツ無、Schagerl(ベルリンヘビーモデル)、Thein、Weimann、Willenberg(ヘッケルモデル)クランツ無、

これらの4種類がある中、当店はウィーンタイプを中心にと表現していますが、様々なロータリートランペットをご紹介していきたいと思います。また、価格によってそれぞれ4種類が選べるようにも今後、努力していきたいと考えています。

 JRTC取り扱い楽器メーカー
 値段帯(販売価格)による分類表
※ 2024年1月改訂

タイプ 価格帯(単位:万円)
60〜 100〜 110〜 120〜
ウィーン・タイプ Singer-Serie
Kordick
Lechner 
Schagerl
Votruba  
Weber
ドレスデンタイプ Kühn  
Willenberg  
ベルリン
(ケルン)タイプ
Kühn  
Willenberg  
新ドイツタイプ Schagerl
Kühn  
Willenberg  
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B管、C管で同じタイプを選ぶべきですか、
それとも違うタイプを選ぶべきですか?

2004年9月の開店から多くの方にこのご質問を受けました。上級編で取り扱っても良い課題だと思います。楽器を選択する意味を考えると、ピストン・ロータリートランペットどちらにも当てはまる要素を含んだご質問です。このコーナーでは当店の方針にであるロータリートランペットの普及という観点からお話したいと思います。
 
ロータリートランペットの普及の現状を見て、多くの方はまずC管をお持ちです。オーケストラを主体に使われていることから当然だと思いますが、楽器選びで私が一番大事に思うのはピストンからの持ち替えがスムーズに行くことではないでしょうか?現状としてピストントランペットとの持ち替えの中でロータリーB,C管を考えるのであればピストントランペットの吹奏感が近いものを選ぶ事が大事で、タイプは問題にするべきではないと思います。出来る限りピストントランペットで使用しているマウスピースから楽器の吹奏感まで共通のものを選択すべきだと思います。あくまでもタイプやメーカーを揃えるのではなくご自分に合ったものを探してみてください。

ロータリートランペットを主に演奏することに重点を置くならば、同じモデルを選ぶべきだと思います。マウスピースの選択、音色感、吹奏感、音程のクセなどから同じモデルがより柔軟に演奏に対応できます。ヨーロッパのプレーヤーが違うタイプで演奏していることもありますが、それは現実としてプロの選択肢です。マイスターは様々な楽器を奏者に応じて製作している点も忘れてはいけない点です。例えばLechner、Schagerl、Weberなどがウィーンタイプを中心に製作していますが、奏者の要求に応じてモンケタイプやドレスデンタイプも製作していることは事実です。

マウスピースなどの選択肢から複雑に思われるかもしれませんが、自分に合ったマウスピースは何か、楽器は何かを純粋にまた柔軟に選んでいただきたいと思います。

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ピストントランペットからの持ち替えを楽にするには?

このページの読者は、ピストントランペットだけを吹いている方がほとんどでないでしょうか?日本ではやはり圧倒的にピストントランペットが普及していますから、ロータリートランペットとの持ち替えは非常に大事なポイントです。
 持ち替えに関する質問は非常に多く、それに対する答えも条件によってそれぞれ異なってきます。皆さんに持ち替えをどのように対処すべきか、今までの研究・経験から二通りの対処法を紹介します。

対処@ マウスピースのリムを出来るだけ同じ(似た)ものにする。

 これは私が一番薦めている方法で、リムはピストン・ロータリーに関係なく同じものにします。リムが同じであれば、後はピストン・ロータリーそれぞれに合わせたアンダーパーツを選びます。音程の良い組み合わせで自分にとって一番吹奏感が似ている状態が、持ち替えにとって大事なことです。このときカップの深さなどはあまり比較せず、演奏した上での感覚で、持ち替えやすいものを選ぶことも大事です。人それぞれ感じ方が違いますから自分の感じ方を大事にしていただきたいと思います。
 

対処A 今使っているピストン用マウスピースで持ち替えやすい楽器を選択する。

マウスピースをピストン用、ロータリー用と分けたくない方も多いと思います。当店でも扱っていますR.Kühn社などはMeister自身がピストン用のマウスピース(Bach 1 1/2Cなど)で演奏できるように製作しているとお伝えしています。限られたメーカーでしかありませんが、可能な選択肢です。R.Kühn社以外にはWillenberg社のケルンモデル、新オーケストラモデルなどもお薦めしています。
 私個人の意見としてはバックボアが少し太いもの(Bach社のバックボアナンバー57番・117番など)を使っていただきたいと思います。

店長から


ピストントランペットでもB管とEs管など管長が違う楽器では吹奏感が変わるのと同じで楽器本体が変わるのですからピストンとロータリーを全く同じように吹くことは結論から言えば無理だと思います。楽器やマウスピースの選択を工夫することで、持ち替えが非常に楽になることも事実です。

私自身は通常Breslmair Vを使っており、ピストントランペットの時にはBach社のアンダーパーツ(カップ・スロート 1 1/2B)にBreslmair VをBach社のネジにあわせて作ったリムをつけて演奏しています。特注品ですが、Bach社のアンダーパーツをお持ちであれば、違うBreslmairの型番のリムでも可能です。この特殊加工につきましてはメールにてお問い合わせ下さい。また、マウスピース個別クリニックでもご相談を承ります。
Bach社など他社のリムをコピーし、Breslmairのネジに合わせることも可能です。

上記の対処法だけではなく、様々な方法がまだまだあると思います。今後も研究を重ねてさらに対処法をご紹介していきたいと思います。 
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タンギングはロータリートランペットとピストンで違いがありますか?

上記の持ち替えの点とタンギング(アタック)の点がやはりみなさんには難しく考えてしまうのしょうか、楽器の違いによるタンギングについてのお問合せを頻繁に受けています。

私自身は、ピストンとロータリーによってタンギングを意識的に変えることはしていません。どちらかといえば自分が出したいイメージの音に対して自動的にタンギング(アタック)を変えているのだと感じています。ピストンとロータリーとでアタックの違いを感じている方の多くは、自分が出した音を判断するのではなく舌の動作が同じ状態、つまり舌の感覚だけで演奏しているのではないかと思います。演奏する曲目がフランスの作曲家とドイツの作曲家でも特徴が違いますから、音楽が違えばその音楽に合ったアタックをしなければならないことは皆さんお分かりではないでしょうか。

これはピッコロトランペットと普通のB管(ピストン、ロータリーの問題ではなく)でも当てはまることです。例えば実音で第3線のBを出したとします。同じ音でもピッコロトランペットでは低音域を吹く感覚ですし、B管であれば中音域を吹く感覚です。マウスピースも違えば、スロートの太さ、楽器のボアサイズも違うのですから当たり前のことです。息の流れがすべて同じになるわけではありませんから、同じ音程を吹く場合でも舌の動きが変わってきます。ロータリーとピストンでもボアサイズが異なる点などから、ピッコロトランペットと普通のB管と同じような状況が起こりうるわけです。

では実際にどのように対応、練習すればよいのでしょうか?いくら音を聞いてアタックを自動的に変えろと言われてもすぐに対応できるわけではありません。まず、ピストンをメインに吹いている方は、普段の音出しなどの基礎練習の部分をロータリーで練習するなど楽器に慣れることが大事です。私は特殊管という言葉が嫌いなのですが、ピストン、ロータリーそれぞれを別の楽器のように捉えるのではなく、同じB管として練習してみてください。自分が手にしている楽器を良い音程でしっかり鳴らすことがまず第一段階です。これはB管コルネットやフリューゲルホルンでも同じことが言えます。

慣れてきたところで、ピストンからロータリーにまたその逆にも持ち替えてみましょう!よく自分の音を聴いて、鳴りムラやアタックが強すぎたり、弱すぎたりしないように自分の音を判断してください。他の人に聞いて判断してもらうことも大事です。一緒に演奏しているメンバーにも意見を求めてみると新たな発見があると思います。

実際の演奏会で、ピッコロトランペット、C管、B管などを持ち替えることがあるのと同じ様にロータリーとピストンとを演奏する曲に合わせてうまく使い分けていただきたいと思います。同じトランペットですからね! 
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